【コーメガイ】
瀬々浦の港の直ぐ近くにあるナポレオン岩の手前の独立礁コーメガイ、磯が低いので波に弱い磯と思われがちだが、西寄りの風以外は案外上礁できる。
ポイントは、南側と北側の2ケ所あるが本命ポイントは南向きで1人竿出し可能、海溝が2本有り、海溝Aが本命ポイントで海溝Bは青ブダイが多い、海溝Aは水深が23mあるがシーズン序盤戦は底では当たりが少ない、当りが多いのは底から5mの壁を上げその壁の上の17m地点におもりを乗せて赤貝のエサを壁にぶら下げて構える。
なお、この海溝Aにはチョット入りにくい、入れ方は港の前にある島、タカノスのハナレの方向に15m投げてそのまま23m落とし込むと入る、しかし3mほど右にずれると海溝Bに入るので注意したい、海溝Aに入るとそのままの水深で瀬際まで道糸が寄ってくるのでAポイントに入ったかは直ぐに判る。
マキエはシロウニと赤貝を細かく割って混ぜて使用する、コーメガイは潮の流れが弱いのでこまめにマキエを入れるように心がけたい。
このポイントでの私の実績は61cmだが、今まで何度となくデカバンにのされたり道糸から切られたこともある、必ずデカバンが潜んでいる、ここでのデカバンの特徴は、最初は小さい当たりが5分以上あって突然強烈な前当たりがガッツンと1回ある、その後はズッシリと抑え込み強烈に走る、小さな当たりも逃さずに根気よく釣ればデカバンに会える、また、朝マズメに2kgから3kg級が2~3尾上がった時はam8時半前後にデカバンが良く当たるので、その時間前後は注意した方が良い。
【ウラ瀬】
ウラ瀬は、高場で平たく足場が非常に良い、瀬泊まりも出来、西寄りの風が吹かないときは安全な釣り場、高場からの竿出しも出来るが、南方宙釣りで下段の船付き場から狙った方が釣りやすく高確率で釣果が望める、また、この一帯は根掛かりしないので大変釣りやすい。ポイントは高場に1ケ所(C)、船付きに2ケ所(A・B)あるので2人が竿出し可能ではあるが本命ポイントはA・Bの2ケ所、出来れば1人でゆっくりと攻めたいポイント、下げ潮が本命の潮で、ウラ瀬にヒタヒタと突っかかる潮で数・型ともに高確率で当ってくる。
ポイントAはドン深、瀬際で35mの水深がある、しかし、底で当ることは殆どなく、15m~25mの棚で仕掛けを壁に這わせて狙うのがセオリー、また、このポイントは当て潮が速い時より緩い時に当りが多く出ます。
このポイントでの攻略法は、15~25mの壁に鉛を落ち着かせることがキーポイント、壁に鉛を乗せるところを見つけることから始めましょう。
ポイントBは、浅瀬の駈け上がりを7m~10mの棚で沈み根に這わせて狙う、このポイントは当て潮が速い時に高確率で当ってくる、また、このポイントでデカバンも当ってきます。
このポイントの攻略法は、とにかく瀬に這わせて浅場で狙うのがキーポイント、流れの中で仕掛けを落ち着かせながら根気よく釣りましょう。
ポイントCは、高場からの釣り場で海面から7~8mある、狙いは沈み根と根の間の割れを12m~15mの棚で壁を狙います。
仕掛けは、ポイントA・Bが4.5m~5.0mの短竿、ポイントCは5.2mのチョット長竿の方が扱いやすいでしょう、道糸は当りが手元にダイレクトに伝わるPEラインの16号を使います、瀬ズレワイヤーは17番、ハリス18番、ハリはベニガゼ16号(宙釣り針の16号)で良いでしょう。鉛は瀬際で安定がある平おもりを使います。
【ロープ下】
瀬々浦断崖の中にあるロープ下は、見た目は絶壁に這うように竿出ししなければならないように見えるが、上礁してみると非常に足場がよく結構広く釣りやすい。
この一帯は断崖と言うように水深は瀬際でも30m以上、チョイ投げで50mとドン深だけに超デカバンが潜む海域。
ロープ下のポイントは、船付きの瀬際と3mほど奥の壁際の2か所で2人竿出しができる、船付き側はロープが下がっている下が本命ポイント、上礁したらロープを上げて、そこを狙うポイントは26mの棚が一番実績が多く、当りも多い、ドン深なので瀬際の壁に這わせて構える、奥側は、沈み根の手前の深場を18mの棚で瀬際の壁に這わせて構えると当りが多い。
本命潮は下げ潮だが、この時期は満潮からの下げ潮の動き始めがデカバンの狙い目、また上げ潮の回り込み潮も数が出て有望で両潮狙える。単調な釣り場だが、クエ、石鯛ともにデカバンが潜んでいるので楽しみのポイントだ。
マキエは、潮通しが良いので潮止まりに多量に入れておくのが鉄則だが、流れている時も瀬際に少量ずつこまめに入れることに心がけたい。
このロープ下でのワンポイントは、短い竿が釣りやすい、瀬際の真下を壁に這わせなければ釣れないので、長竿では非常に釣りにくい。