掛平瀬~ゴロウ瀬(双子瀬)

 

【私の記録】

ポイントA、B、C 共に5kgオーバーを釣っています。

Bポイント 67cm 5.7kg 

Cポイント 66cm 5.3kg


潮の本命

ポイントB、C

 




【掛平瀬】

平瀬周辺で石鯛が狙えるポイントは掛平瀬とゴロー瀬、一帯は沈み根が多く水深が15m前後と浅く潮通しが良い。

掛平瀬は2人竿出しが可能で、両潮出来るが上げ潮が狙い目、中でもポイントAが本命のポイントで釣り座は平らで非常に足場が良く、根掛かりもしないので釣りやすいポイント、瀬際から15m先で12m程の水深、瀬際に近づくほど段々深くなり瀬際で16mの水深がある。下げ潮や上げ潮の回り込み潮で瀬際の15mの棚にエサを這わせ南方宙釣りの手持ちで狙う、磯はオーバーバンクになっていて右側の壁からそのオーバーバンクの中を狙うと数釣りができる。また、磯と平行に瀬際に海溝が有るのでこの海溝を丹念に狙うと高確率で石鯛が釣れる。

ポイントBは、干潮後の満ち込みの潮が動き始めた時、もしくは満潮前後の潮止まり時が狙い目、いずれにしろこのポイントは潮流が速いのでエサを安定させないと釣れない、また、このポイントのコマセは上げ潮で左側7mの割れの中へ入れると丁度よくコマセが効き当たりが持続する。ただし、大潮の満潮時は釣り座を波が洗うので小潮で釣行するのがキーポイント、釣り方は瀬際を宙釣りで狙う、10m前後と浅場の釣り場で産卵期の数釣りが楽しめる。

ゴロー瀬は私が5.5kgの銀ワサを仕留めた磯で1人竿出しが可能、釣り座は足場が良く釣りやすい、ポイントCは上げ潮のポイント、水深は15mのベタ底で何の変化がなく根掛かりもしない、このポイントは単に瀬際の底を狙っても釣れない、釣り方は釣り座を下がって穂先を1mほど出し、エサを底から2m上げ道糸を磯に張付けて構えて狙うのがキーポイント。デカバンが出るので仕掛けはワンランク上げて用意する。

平瀬一帯は、瀬際のポイントがメインなので置き竿で狙うより手持ちの南方宙釣りで狙うのが得策、エサは5月が赤貝の荒割り、6月はエサ取りが活発になるのでガンガゼがメインとなる、コマセはシロウニと赤貝を細かく割ってブレンドして使用する。


縄瀬本瀬~スズミ


 【私の記録】

ポイントA 72.5cm 6.25kg

ポイントB 70cm 6.1kg

 シズミ 67cm


過去日本記録 78cm


縄瀬(ノーゼ)

縄瀬周辺で石鯛が狙えるポイントは、縄瀬バナとシズミの2ヶ所、縄瀬バナは沖向きの瀬際がポイントで下げ潮が本命の潮、ポイントAは30mほど先に大きなシズミ根があり、その根から段々と足元の瀬際の方へ水深が深くなっている、瀬際で23mの水深が有りこの縄瀬バナでは一番の水深があるポイント、根掛かりはしないので釣りやすい。ポイントBも同様に瀬際を狙う水深18mのところがポイント、このポイントは根掛かりするが直ぐに取れるので問題ない、私の自己新記録でもある72.5cm 6.25kgの銀ワサもこのポイントで上げた、ポイントCは2つあるシズミ根の間に10mほど投げてそのまま仕掛けを落とし込んだ水深15mのところがポイント、このポイントは上げ潮の回り込み潮も狙える。

シズミは、沖向きは15mの水深があるが本命のポイントは地磯向きの瀬際10m前後の水深を狙うのがセオリーだ、この浅場で竿が立たない超デカバンにやられた人も多い、この磯は石鯛を取り込む際に斜めの磯を引きずり上げなければならないので80cmクラスを手が届くところまで引きずりあげて針外れした釣人も居るそうだ。

この時期の甑島はエサ取りが少ないので赤貝がメインのエサだ、ウニやヤドカリなどの予備のエサは必要ない。

ウニはコマセとして使用するので、シラガウニを半日分で3kgを用意する。石鯛釣りも他の釣り同様にコマセが一番大事だが石鯛釣りのコマセは上物釣りのコマセの考え方と一寸違う、上物釣りのコマセはその時に魚を寄せて釣るためで、石鯛釣りは次の釣り客のためにコマセを入れる、ここが上物と石鯛のコマセとの大きな相違点だ。私のコマセはその日に使用するエサとシラガウニをブレンドしてポイントに入れるようにしている。この時期のエサは赤貝がメインなので、コマセはシラガウニと赤貝を細かく割ってポイントにパラパラとこまめに入れる。

また、コマセは潮流が早いとき入れてもポイントに入らないので、潮止まりや潮流が緩やかなときに入れる、潮流が早い場合はハリに赤貝の荒割りやウニなどを付けてポイントに直接入れるのが効果的だ。なお、5月末日からはエサ取りが多くなるのでガンガゼのエサがメインとなる。

釣り方は、置き竿で狙うより手持ちの南方宙釣りで手返しを早くし狙うのが得策、この時期の石鯛は秋季の石鯛と違って浅場から中層までを活発に動き回って捕食するので、頻繁に棚を変え狙う方が有効だ、瀬際の5mの棚で食ってくる時も多々ある。